IFC-PCI7ESAU2に挿した40GB SSDを使う。
大容量を使ったPC-98のブログや記事は多いが、全容量をWIN2Kに使用するものばかりで、筆者のようなWIN・DOS混在環境は無かった。
試行錯誤で悪戦苦闘したので、メモとして残す。
Aドライブ( 2000M):FAT16/DOS起動
Bドライブ( 2000M):FAT16/DATA1
Cドライブ( 2000M):FAT16/DATA2
Dドライブ( 2000M):FAT16/Win2K起動
Eドライブ(30000M):NTFS /Win2K専用
を想定。
PC-9821Xv13/W16Rで作業。
2016/01/20
記載内容を見直し中。120G HDDで同様にやると48Gまでしか認識しなかったため。
そのため40Gの場合は問題にならなかった模様。。。
問題 †
大容量HDDの場合、MS-DOS6.2インストーラーが動かない(エラーを吐いて落ちる)。
自力でしようにもファイル名を正しい名前に変えることが困難のため、難しい。
⇒別個体の8G未満のHDDに一旦DOSをインストールし、sysコマンド後に丸ごとコピーし直すしかなさげ。
事前準備 †
- HDD
- カード改造用BIOS
- HDD用ツール
- カードドライバー
- その他
判明していること †
- DISKINITは、IFC-PCI7ESAU2に繋いでいるHDDは認識できない。オンボードIDEで認識可能(SATA→IDE変換を使用)
- DISKINITを実行する理由はIPLを書き込むため。FDISKの領域確保で書き込めるところからDOS/V機での作業が不要になる可能性あり
- FDISK(Win98版)で領域を確保した時点でPC-98情報が書き込まれる。確保前はEXIDE32Gはエラーで弾かれるが、確保後はEXIDE32G、IPL書き込みとも成功する。
- 大容量のHDD(32G以上?)を対象に、MS-DOS6.2 FORMAT.EXE/Hを実行すると「run-time error R6003 - integer divide by 0」ですぐに落ちる。
作業手順 †
- PC-98機
- HDDを繋ぐ
- 事前に作成した起動ディスクを入れ、電源をONにする
- FDISKで領域を適当に確保・解放する(確保した時点でIPLが書き込まれる)
- IPL_MENU.EXEを実行する
- EXIDE32Gを実行する。以下を選ぶ
---------------------------------------------------------------------
動作モードを次の2つから選択して下さい (↑↓キー)
●⇒0. 内蔵IDE HDDの BIOS認識容量を8063MB以上へ拡大する(従来からの互換)
1. 内蔵IDE HDDの BIOS CHSパラメータをSCSI互換にする(SCSI変換時に便利)
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★ 32GBを超過したHDDに対するパラメータを次から選択し, その番号を入力して下さい.
0. 32GB以下と互換(超えた分を使わない)
1. IFC-USP で32GB?60GBの場合と互換 [ 15ヘッド/128セクタ ]
2. EXIDE32G V2.0までと同じ [ 16 or 15ヘッド/252セクタ ]
3. SCSI互換で最大(120GBまでOK) [ 15ヘッド/255セクタ ]
●⇒4. PK98-MISTRESS9ボードと互換(127GBまでOK) [ 16ヘッド/255セクタ ]
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- EXIDE32G /Iを実行し、EXIDE32Gが組み込まれていることを確認する
- 電源を落とし起動ディスクを抜いてから再度電源を入れる。
- Fキーを連打し「フロッピーを入れてリターンキーを押してください」の画面になったら、事前に作成した起動ディスクを入れてリターンキーを押下する
- FDISKで以下のように領域確保する
大容量サポート | N |
---|
領域No | 名前 | サイズ | アクティブ | BOOT可否 |
---|
領域1 | MS-DOS 6.2 | 2000M | アクティブ | 可 |
---|
領域2 | DATA | 2000M | アクティブ | 不可 |
---|
領域3 | Windows98 | 2000M | アクティブ | 可 |
---|
大容量サポート | Y |
---|
領域No | 名前 | サイズ | アクティブ | BOOT可否 |
---|
領域4 | Windows2000 | 6000M | アクティブ | 可 |
---|
領域5 | WinDATA | 28000M | アクティブ | 不可 |
---|
- FORMATX.EXEを起動し以下でフォーマットを行う
領域No | Win2000起動 | 種類 |
---|
領域1 | 無し | FAT16 |
---|
領域2 | 無し | FAT16 |
---|
領域3 | 有り | FAT16 |
---|
領域4 | 有り | FAT32 32KB |
---|
領域5 | 無し | FAT32 32KB |
---|
- 電源を落とす
- 電源を落とし起動ディスクを抜いてから再度電源を入れる。
- Fキーを連打し「フロッピーを入れてリターンキーを押してください」の画面になったら、MS-DOS6.2 ディスク1を入れてリターンキーを押下する
- SYS A: B:でシステムを転送する
- 電源を落としMS-DOS6.2 ディスク1を抜いてから再度電源を入れる。
- Fキーを連打し「フロッピーを入れてリターンキーを押してください」の画面になったら、Windows2000セットアップディスク1、CD-ROMドライブにWin2000ディスクを入れてリターンキーを押下する。
- 下にF6なんとかのメッセージが出たらF6キーを連打する
- Win2KFD Disc2と交換する
- Speなんとかのメッセージが出たらSキーを押し、Silcon3x12ドライバーが入ったFDを入れEnterキーを押す。WinNT+2000用ドライバーを選択しEnterキー。再度Enterキーで抜ける。
- Win2KFD Disc3と交換する
- Win2KFD Disc4と交換する
ここから先は普通にWin2Kセットアップと同じ。
以下は記述が消えるかも
- PCIバスを持つDOS/V機【DISKINIT使わないならいらない?】
- DOS/V機にHDDを繋ぐ
- Win98FDでフロッピーブートする
- HDAT2_50.EXEで512MBに容量制限をかける
FORMAT.EXEを動かせるようにするため。
容量制限をせずにFORMAT.EXEを実行すると「run-time error R6003 - integer divide by 0」で落ちる。
HDAT2_50.EXE起動後、HDDを選ぶ→SET MAX (HPA) menuを選ぶ→Set Max Addressを選ぶ→hiddenに青カーソルを移動する→INSキーを押下する→Bを何回か押してNew userの右が528.48MBになるようにする→Sキー押下→Yキー押下→エンターキー押下→確認のため再度Set Max Addressを選ぶ→Current userが528.48MBになっていることを確認→ESCキーを4回押下してHDAT2_50.EXEを終了する
- 電源を落とす
- DOS/V機(EXIDE32Gが無くても動作しているため不要?)
- DOS/V機にHDDを繋ぐ
- Win98FDでフロッピーブートする
- HDAT2_50.EXEで容量制限を解除する(MHDDではHDDが認識できなかった・・・)
- 電源を落とす